社会的背景と
現状
ストレスが原因となる疾患の患者数は増加傾向にありますが、その適切な対処法は、いまだ確⽴されていません。
メンタルヘルスの市場規模も拡⼤傾向にある中、ストレスの早期発見を目的としたセルフチェック、セルフケアシステムの確立が期待されています。
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ストレスへの対処法は確⽴されていない!
厚⽣労働省は、労働者のメンタルヘルス不調の未然防⽌(⼀次予防)を主な⽬的として、2015年12⽉から「常時 50 ⼈以上の労働者を雇⽤する事業所において、ストレスチェック制度を実施すること」を義務化しています。
しかしながら、ストレスに対する適切な対処法は未だ確⽴されていないのが現状です。 -
メンタルヘルスの不調は精神⾯のみならず⾝体への影響も⼤きい
ストレスによる交感神経の緊張は、⼼拍数を増加させ⾎管が収縮することから、⾎流障害による低体温や免疫⼒の低下を引き起こします。
その結果、さらなるストレスから肩こりや頭痛、アレルギー、糖尿病、動脈硬化や⼼疾患など、ストレス性疾患を誘発することが明らかとなっています。 -
現在、ストレスによる患者数は増加傾向に
日本は、社会的なメンタルヘルス不調が先進国の中でもトップレベルにあることから、政府は2007 年に「対処法に対する閣議決定」を⾏いました。
しかし、その対処法は抗不安薬や抗うつ薬を⽤いる薬物療法が主体となっており、その副作⽤が社会問題になっています。
さらに、昨今のコロナ禍で、精神的・⾝体的・経済的なストレスが増⼤し、新たなストレス対策が喫緊の課題となっています。 -
ストレス診断システム開発が求められている
ストレス度の⾼い⼈が、⾃ら精神科や⼼療内科を受診することは多くありません。
そのため、ストレスの早期発⾒を目的とした、セルフチェック・セルフケアのシステムの確立が大変重要であり、その開発が期待されています。
ストレス改善ツールとしての
歌唱(カラオケ)や⾳楽の力に着目
MUSIC MEDICINE PROJECT
始動
PROJECT GOALS
- セルフチェックシステムによりストレス状態をスクリーニング、
個々の特性に合った歌唱(カラオケ)や⾳楽を処方して改善効果を検討します。 - ITを活⽤することでユーザーの属性から情報を集積し、
それを機械学習させる情報プラットホームの構築を目指します。